植毛はどの程度の薄毛で考えるか

 

もしも毛髪の太さが変わらないとすると、日本人の場合、大体160本/平方センチあった毛髪が
80〜100本/平方センチ位になったあたりで薄くなったと感じるようです。

 

なので、逆に全く毛髪がない部分であれば、
元の半分である50%の毛髪の状態に近づけるというのが
植毛手術の一つの目標となっています。

 

ところで、この50%という数字に関しては、アメリカのある実験結果が根拠になっています。

 

これは1平方センチに約200本生えている人の側頭部を1センチ四方に区切り各区画から
少しずつ抜いていって、どの程度抜いたところで『薄くなった』と感じるかを調べたものです。

 

結果は、ちょうど100本位のところだったとのこと。

 

ヘアが濃くフサフサしている人の場合、半分の本数になったときに、初めて薄くなってと実感するのですから、
逆に50%の密度を達成できれば良いのではないかという考え方が、50%の数字の根拠になっているのです。

 

この点についてはアメリカの植毛医の間で論争がありました。
以前は、密度によって濃さが変わる
(つまり、50%では50%の濃さに見え、70%では70%の濃さに見える)
と言われていて、なるべく100%に近づけるというのが植毛の概念でした。

 

こう主張するグループと、50%でも100%でも同じに見えていると主張するグループがディベートを繰り返したのです。

 

白人の場合は、元々200本/平方センチ以上と濃い人が多いので、
160本/平方センチ程度の日本人とは少し条件が違いますが、
多くの場合、50%の植毛でも多くの方が一応満足するようです。

 

ただ、現実には『何パーセント薄くなったら植毛が必要』と数字で示すのは不可能と言えます。
何故なら、実際に薄毛に至る過程で最初に起こるのは『髪の毛が細くなる』ということなのです。

 

厳密に言えば、髪の毛が薄くなるのはそのあとということになります。

 

例えば髪の毛の太さが1/2になると本数が同じでも髪の毛が細くなるのと髪の毛が減るという
2つの現象が同時に起こっているということになります。

 

髪の毛の太さと薄毛の関係が言われだしたのは、ここ最近のことで
以前は誰もこの要素に注目していませんでした。

 

髪の毛が細くなっただけで本数はそれほど減っていない段階でも、
地肌が透けて見える事がありますが、ただあまり密度・本数が下がっていない段階での植毛は
現在の髪の毛の毛根を痛めてしまうというリスクがあります。

 

これが『ショックロス』という現象です。

 

どの程度薄毛になったら植毛するかという判断は難しいのですね。

 

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